食 性 |
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ハリネズミは、食虫目に属しておりその主食は、虫です。 自然界では、主に甲虫類・イモムシ・ミミズ・ハサミムシ・ナメクジ・カタツムリ・ハエ・ハチ・クモ・コオロギ・バッタなどを食べているようです。 しかし、他の食虫目より雑食傾向が強く、動物の死肉や鳥の卵を食べているとの報告もあり、さらに果実や種子、葉・樹皮・木の根なども食べることが知られています。 |
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食事バランス |
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たんぱく質 | 30〜50%(乾燥重量として) |
脂肪 | 10〜20%以下 |
リン:カルシウム | 1.0:1.2〜1.5 |
ミネラル・ビタミン | 適量 |
一日の必要エネルギー量 |
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体重500〜700gの個体で約90〜140KCal(ヨーロッパハリネズミ) ただし、妊娠中や哺乳中の個体は約3倍のエネルギーを必要としているとの報告があります。脂肪分とカルシウムを少し増やしてあげるといいでしょう。 *日本で飼育されている多くは、アフリカハリネズミ(ヨツユビハリネズミ)だと思います。この値はあくまでも目安にしてください。良い文献を探し出せませんでした御免なさい。 |
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食事の種類 |
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主食になるもの | ・ハリネズミ用ペレットフード ・犬ドライライト ・猫ドライライト ・犬用缶詰(脂肪分が少ないもの) ・猫用缶詰(脂肪分が少ないもの) |
副食 | ゆで卵・動物用煮干・動物用チーズ・鶏頭缶・レバー缶 ピンクマウス・ミルワーム・シルクワーム・コオロギ・ミミズ カタツムリ・ナメクジなど |
オヤツ (たまに与える物) |
果物・野菜・蜂蜜・ヨーグルト・小動物用ミルク |
サプリメント | カルシウム剤・総合ビタミン剤 |
与え方の一例 |
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大人の個体には、一日一回。活発に動き始める夕方から夜にあたえる。 成長期の個体には、2〜3回にわけてあたえる。 私が飼っていたときは、ハリネズミ用ペレットをふやかしたモノに、鶏頭缶または犬用缶詰フードをまぜ、コオロギとミルワームにカルシウム剤の粉をまぶしたものを2〜3匹与えていました。理想を言えば、同じ種類の昆虫ばかり与えると栄養が偏るので多くの種類のものを与えた方が良い。無理な場合は、ビタミン剤などをたまに飲み水に添加したり餌にまぶしたりして補う。 |
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与えるときの注意点 |
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・ハリネズミ用ペレットだけでは、正直どうかなと思います。他の主食と混ぜたほうが個人的にはいいと思います。 ・ミミズは、釣具屋に売っている養殖ミミズ(シマミミズ)はやめる。毒性があります。 ・ミルワームは、リンとカルシウムのバランスが悪いのでミルワームの餌として鶏の餌や煮干、ドライのドッグフードなどを使い栄養を取らせたものを使う。 ・コオロギも同じで数日間栄養のバランスの取れた餌で飼育したものを与える。 ・人用に調理された食べ物は、動物にとって体に悪いので与えるのはやめましょう。 ・体重を一月に一回は測定をして、食事の量と種類を調整していきましょう。 |